Comilu for histamine

分野
ヒスタミン計測
技術
電気化学バイオセンサーシステム
ヒスタミン濃度測定装置「Comilu(コーミル)」は、350g の小型ボディーが特徴の持ち運び可能なヒスタミン濃度測定器です。HACCPに沿った食品衛生管理のニーズにお応えするために、誰でもどこでも迅速にヒスタミン測定が出来ることを目指し開発しました。

こんな課題を解決します

  • 食品事業者としてHACCPにしっかり対応したい

  • 場所を選ばずヒスタミン測定を行いたい

  • 安心安全な食品管理を数値で管理したい

特長

特長1

専門知識や特別な設備は不要
誰でも簡単にヒスタミン測定

検査室や光学分析機器などの専用設備は必要ありません。買い付け・受け入れ・生産現場などで使用可能なサイズを実現しました。測定方法も、抽出液を酵素センサーチップに垂らすだけの簡単測定。専門職以外の方でも検査を行うことができます。

専門知識や特別な設備は不要誰でも簡単にヒスタミン測定
特長2

1検体あたり3分※
の短時間測定が可能

目まぐるしく動き続ける現場でスムーズにヒスタミン測定が行えるよう、通常1検体当たり3分※での測定が可能です。再検査時の時短にも役立てることができます。

※検体の準備期間を除く。

1検体あたり3分※の短時間測定が可能
特長3

外部検査機関での測定と比べ
圧倒的な低コストを実現

外部検査機関の測定コスト10,000〜15,000円/回に対し、Comiluなら単検体向きの圧搾方式で1,000円/回以下、多検体向きの遠心分離方式で400円/回と大幅なランニングコスト低減を実現します。

 

 

製品仕様

Comilu for histamine
  • 酵素センサー Comilu for histamine
  • 0 ppm ~ 80 ppm ※ヒスタミン濃度の高い検体は希釈により測定可能
  • 1 ppm ※測定値は一桁まで出力されますが、有効値は10ppmの単位となります。
  • 1回あたり2~3滴(約100μl)
  • 12V ACアダプター
  • 約0.3 W
  • 100時間 ※1回充電で500回以上測定可能
  • 5時間
  • 80回分(測定日時付き)
  • 電気化学測定
  • H47 × L182 × W74 (mm)
  • 350g ※ACアダプタは含まず

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製品特設サイト

高い信頼性

〇国立研究開発法人 水産研究・教育機構と学校法人幾徳学園 神奈川工科大学との共同開発技術
フジデノロと水産総合研究センター(現 水産研究・教育機構 水産技術研究所)で鮮度センサー(ATP濃度センサー)の共同開発を行い、酵素センシングシステムの基礎を確立しました。このシステムを応用したヒスタミン測定装置がComiluです。

〇HPLC法の測定結果と高い相関
神奈川工科大学の開発した高活性ヒスタミン分解酵素を使用することで、ヒスタミン濃度に対する高い電流値応答性が得られました。国立研究開発法人 水産研究・教育機構との共同研究の結果、ヒスタミン濃度測定のスタンダードであるHPLC法と、自社開発したComilu for histamineの測定値は高い相関であることが示されました。

〇電気化学を応用したヒスタミン濃度測定
Comiluは高活性成分酵素と電気化学を応用したヒスタミン濃度測定装置です。測定に使用する 酵素センサーチップにはヒスタミンを分解する酵素が膜状に固定化されています。 サンプルと酵素の反応によって消費する溶存酵素濃度をComiluが電気化学的に測定し、その測定結果をもとにヒスタミンの濃度を算出します。

〇様々な魚肉や水産加工品サンプルに対応可能
生魚だけでなく、様々な水産加工品もヒスタミンを管理すべき対象のサンプルになります。フジデノロではサンプルの前処理や測定条件により味噌などの調味料が含まれる魚肉缶詰や、削り節などの様々な水産加工品に対してもヒスタミン測定できることを確認しました。
※一部の添加物の多い加工食品や発酵食品中ではサンプル溶液中での酵素の拡散速度が抑えられるために、測定時間を延ばしたり、サンプル溶液を希釈したりする必要があります。また著しく腐敗の進行したサンプルでは酵素反応が阻害され、ヒスタミン定量値を低く見積もる場合があります。

ヒスタミン定量方法

当社では国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産技術研究所と学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学との共同研究により精度よくサンプル中のヒスタミン濃度を定量する技術を開発しました。

〇酵素を用いて酸素濃度からサンプル中のヒスタミン濃度を測定

サンプル溶液中のヒスタミンはヒスタミン分解酵素(ヒスタミンオキシダーゼ:HOD)によって、次の反応をします。
ヒスタミン+酸素+水→イミダゾールアセトアルデヒド+過酸化水素+アンモニア
酵素反応でヒスタミンと酸素が消費されるので、消費された酸素量からサンプル中のヒスタミン濃度が定量できます。

〇溶存酸素濃度を電気化学的に測定
酵素センサーチップの作用極にはヒスタミン分解酵素を膜状に固定化しています。
溶存酸素はマイナスの電圧を印加することで電気分解し、電流が流れます。
サンプル中のヒスタミン(Hm)濃度が低いと酵素反応で溶存酸素を消費せず、たくさんの電流が流れます(下部の左図)。
サンプル中のヒスタミン濃度が高いと酵素反応で溶存酸素を消費し、電圧を印加したときの電流値は低くなります(下部の右図)。
流れた電流量からヒスタミン濃度を定量することができます。

 

 

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