アルミブロック中の鉄材発見
金属探知機では不可能な非磁性金属(アルミ、銅など)内部の磁性金属(鉄片、磁石など)異物の混入有無を磁気センサに近接させることで検知する技術です。また、X線透視装置では画像検査が難しい不定形や複雑な形状の製品に対しても、低コストで簡便に検出できるメリットがあります。
導入の背景
磁性体検知技術を工業用途へ応用
MRI用磁性体検知器MAGGUARDの開発で培った磁性体検知技術を工業用途での低コスト、高精度の検査技術として応用するための研究開発・製品開発を行っています。
ソリューション詳細
アルミ製品加工後の不良品検査
アルミニウムや真鍮などの非磁性金属からなる複雑な形状のワークの中に残留した鋼鉄製の治工具・刃物などの小片を発見することが可能です。特に作業台などの環境も含めて完全非磁性であれば、X線検査や画像検査よりも低コストで簡便に不良を発見する方法として、手持ち型の磁性体検知器が有効です。検知感度を用途に合わせて調整することで、様々な検査対象物に対応することができます。
アルミフィルム上の鉄片異物検査
二次電池などに使用されるアルミフィルム上に鉄片などが混入すると、電池の発火などの重大事故につながる怖れがあり、製造段階から厳密に管理する必要があります。フィルム状の材料が連続搬送される製造ラインに磁気センサアレイを近接して設置することにより、数ミクロンサイズの鉄紛が高速で通過した場合においても検知することが可能です。周囲の製造設備から発生する磁気ノイズを除去したり遮蔽したりすることにより、高精度で安定した検査を実現します。