魚介類の鮮度・うまみの見える化

フジデノロ株式会社は、イノベーション創出強化研究推進事業(生研支援センター)における輸出促進を目指した生鮮水産物の品質制御と鮮度の”見える化”技術の開発に参画しており、鮮度を迅速、簡便に測定できる技術の開発に取り組んでいます。

導入の背景

鮮度(K値)の見える化の社会的ニーズ

水産物の鮮度(K値)品質を標準化し、鮮度によって水産物の付加価値化、輸出促進を図る取り組みがなされています。そこでは鮮度(K値)を迅速に、正確に測定する技術が必要とされていて、フジデノロ株式会社ではヒスタミン測定器で培った技術力を応用し、K値を迅速に測定する技術の開発に取り組んでいます。K値は核酸関連化合物が魚介類の死後、ATP→ADP→AMP→IMP→HxR→Hxに代謝する過程での各物質の濃度を用いて、K値(%)=(HxR+Hx)/(ATP+ADP+AMP+IMP+HxR+Hx)×100で定義されます。この中でイノシン酸(IMP)は魚肉や畜肉などの”うまみ”成分でもあり、鮮度とともに”うまみ”を知ることができます。

鮮度(K値)の見える化の社会的ニーズ

ソリューション詳細

多成分分析のための測定システム開発

鮮度(K値)を測定するには多成分の定量が必要になります。フジデノロ株式会社ではヒスタミンの定量技術をベースに多成分分析を行えるシステム(測定器、センサおよび制御ソフトウェア)の開発を行っています。

ATP関連化合物濃度定量技術の開発

フジデノロ株式会社ではヒスタミンの定量技術をベースにATP関連化合物濃度を定量するセンサの開発を行っています。ATP関連化合物を分解する酵素の開発を神奈川工科大学が行い、フジデノロ株式会社で酵素センサ化します。酵素センサで測定するための水産物の簡易前処理法や、酵素センサ定量精度の評価を水産研究・教育機構と連携し取り組んでいます。

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